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とにかく萌えを吐き出す為に作ったので 何も萌えが無い時は失踪するかもしれません。18歳未満閲覧禁止。

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幸せの贈り物


メリークリスマ~ス!サンタが来なくてしょんぼりなコバミロです。

ふじゆりのSSが間に合った~。間に合わないかと思った…。
予定していなかったのに、急に思い立ってお話を書いたので
書きなぐった感がありますが、そこは目を瞑っていただきたい…
ラブラブなふじゆりを目指したつもりが、
ちょっとSっ気な藤田が出てきてしまいました(汗)

大正時代ってクリスマスを祝ってたんですねぇ。
ハイカラだったんだなぁと思ってたら、
すでに戦国時代にクリスマスを祝ってたと知って驚きました。
凄いなぁ…。

あ、結婚後のお話ですよ!
よろしければ続きからどうぞ~





「ねぇ、藤田。今日は何の日か知ってる?」
 少し遅めの朝食を作っていた藤田は、百合子の突然の問いに首を傾げながら振り返った。
「今日は十二月二十五日ですが……。何かありましたでしょうか?」
「もうっ、今日はクリスマスよ」
 百合子は両手を後ろに隠したまま、少し頬を膨らませる。
「あぁ、そうでしたね。私としたことが失念しておりました」
 年末の忙しさもあり、藤田の中にはクリスマスのクの字も思いついておらず、百合子へのプレゼントを用意していなかった自分の不甲斐なさを呪った。
「……申し訳ございません姫様。プレゼントの用意をし忘れておりまして……」
 申し訳なさそうに肩を落とす藤田に、百合子は慌てて口を開く。
「ち、違うのよ。別にプレゼントを強請っている訳じゃないわ!……そうじゃなくて」
 少し言い辛そうに俯きながら、徐々に語尾が消えかかっていく。
「違う、と言いますと?」
「あ、あのね……笑わない?」
 百合子の話を促しているのに、突然、笑わないかと訊かれ、藤田は困惑した。
「え、っと……内容を伺っていないので、笑うか笑わないかは分かりませんが、姫様が笑うなと仰るなら、笑いませんよ」
 優しく微笑みながら言った藤田の言葉に安堵したのか、百合子はおずおずと後ろ手に隠し持っていた物を藤田の目の前に差し出した。
「これは……?」
「クリスマスプレゼント……」
「わ、私に……ですか……?」
 無言でこくりと頷く百合子の手には、渋めの色の毛糸で編まれた襟巻らしき物が握られている。
「寒くなってきたし、ピアノを教えに行く時に使ってもらいたくて……。お隣さんに教わりながら編んだんだけど……あまり上手くできなくて……。でも、どうしても今日、藤田にプレゼントしたかったの」
 確かによく見ると、編み目の大きさもバラバラで、お世辞にも上手いとは言えない代物だったが、藤田には、そんなことなど、どうでもいいことだった。
「姫様!」
 あまりの嬉しさに、藤田は我を忘れて百合子を強く抱きしめる。
「ちょ、ちょっと、藤田。苦しいわ」
「あぁ、申し訳ありません!嬉しさの余り思わず……」
 慌てて身体を離した藤田の眼には、うっすらと涙が光っている。
 藤田の感激ぶりに、百合子は嬉しいと同時に恥ずかしくもあった。どう見ても下手くそな襟巻に対して、藤田の喜び様が釣り合わないと思ったからだ。
「そ、そんなに喜ばなくても……。上手に編めなかったし……」
「そんなことは、ございません。私には勿体ないくらいの贈り物です」
 少ししょんぼりとしている百合子を、今度は優しく抱きしめながら、藤田は耳元で囁いた。
「ありがとう、藤田」
 自分の不器用さに気を使って言ってくれたのだと百合子は思い、藤田に礼を言うと、大きな身体に細い腕をまわして抱きしめ返す。
「姫様!」
 突然、百合子の唇は生暖かいもので塞がれる。それが藤田の唇だと理解するのに数十秒かかった。
「んっ、はっ、んんっ!」
 少し開いた口の隙間から、藤田の舌が割り入れられ、歯列をなぞり、舌を絡ませ吸い付き、口内を隅々まで犯していく。何度も角度を変えながら、深く口付けられ、百合子の頭は何も考えられなくなる。口の端から唾液が一筋こぼれた。
 思う存分、百合子の口を味わいつくした藤田は、ようやく唇を離す。
「はぁ……、姫様……」
 うっとりと百合子を眺めながら吐息をもらす藤田を、百合子は軽く睨んだ。
「いきなり何するのよ!もう……」
 その声に批判の色は薄い。すでに半ば諦めているのかも知れない。
「すみません、姫様。姫様があまりにも可愛い事を仰るので……つい……」
「つい、って……」
 百合子は小さく笑うと、藤田の首にお手製の襟巻を巻きつける。
「どう?暖かい?」
「えぇ、とても暖かいです。まるで姫様の御心のようです」
 小首を傾げながら尋ねる百合子に、破顔しながら藤田は答えた。
 大袈裟ね、と言いながらクスクス笑う百合子を見ながら、藤田は、ある事にはたと気づく。
「食事をした後、一緒に銀座にでも買い物に行きましょう」
「どうしたの?急に買い物なんて」
「姫様からプレゼントを貰っておきながら、私は何も用意しておりませんでしたから……」
 自分への贈り物を買ってくれるつもりなのだと合点がいった百合子は、藤田の胸元にそっと頬を寄せる。
「私は、いつもお前から不自由のない暮らしを貰っているわ。それに私は、お前が居てくれさえすれば、何もいらないの」
「姫様……。あなたは何故、私を喜ばせる事ばかり仰るのです……」
 耐え切れなくなった劣情に身を任せ、藤田は百合子を横抱きに抱き上げた。
「ちょ、ちょっと!何するの!?」
「姫様がいけないのですよ。可愛い事ばかり仰って……私を誘っていらっしゃるのでしょう?」
 百合子の額に唇を落としながら、悠然とした足取りで寝台へと向かう。
「誘ってなんかいないわ!や、ちょ、ダメ!きゃ~っ」


――ここからは音声(セリフ)のみでお楽しみください


「や、ちょ、捲らないで……や、あんっ」
「もう、こんなに濡れているじゃないですか……」
「あ、や、舐めない……で……んっ、あぁっ、ん」
「……はぁ、……ここがいいのですね。こんなにヒクついて……」
「ああぁっ!」
「あぁ、そうです、折角ですから姫様が編んでくださった、この襟巻の肌触りでも確かめてみますか?」
「ひゃぁ、んっ、あ、ん、くすぐっ……たい……あんっ」
「くすぐったいだけですか?本当に?……ほら、ここが尖ってきましたよ」
「あ、や、そんな、こと……言わない……で……」
「そんなに恥ずかしがらなくても、いいんですよ。ここには、私と姫様しかいないのですから……ほら……」
「んっ、あ、あ、や、あぁっ!」
「あぁ、こんなに絡みついて……。そろそろコレが欲しいですか?」
「んっ、意地悪……しないで……」
「えぇ、それでは……っ、くっ」
「ああぁぁっ!んっ、あ、ああっ」
「はぁ、そんなに締め付けては……あぁっ、は、く……っ」
「や、あ、あ、もう……ふじ、た……や、あああぁぁっ!」
「イッて……しまわれたの、ですね……はっ、くっ、あ、ああっ、姫様!ひめ、さまぁぁっ!」



「酷いわ!急に!」
 むくれた百合子を優しく抱きしめながら、藤田は、長く柔らかな百合子の髪を指で梳く。
「姫様が可愛い事を仰るのがいけないのです」
「可愛いことなんて言ってないわ。本心を言っただけだもの」
 しれっと言う藤田を軽く睨みながら、百合子は口を尖らす。
「その姫様の本心が可愛らしいのですよ」
「それじゃぁ私は、本心を言えなくなっちゃうじゃないの」
「ふふ、それでも姫様でしたら、本心を言ってくださると思いますよ」
 何もかも見透かされているようで、面白くない百合子は、くるりと藤田に背を向けた。
「姫様からの贈り物。大切にしますね」
 百合子の肩に口付けながら、藤田は、そっと囁く。
「ずるいわ藤田……。藤田だって私が嬉しくなるような事を言うじゃない」
 抱きしめている藤田の手に、百合子は自分の手を重ねた。柔らかな温もりを手の甲に感じ、藤田は胸が熱くなる。
「姫様……あなたという方は……」
 腕に力を込め、言葉と共に熱い吐息をもらす。百合子は、心地の良い締め付けと同時に太股に硬いものを感じ、頬を赤らめた。
「ちょ、ちょっと、もうだめよ。ほら、食事が冷めちゃう」
「何がダメなんです?」
「何がって……その……い、色々……」
「色々って?」
 愉しそうに笑いながら藤田は百合子の耳朶を食む。
「ひゃっ!んもう、分かっててやってるでしょ!」
「さぁ、どうでしょう?」
「や、ダメ!あ、あんっ、ふじ……た……。あ、や、あ、あぁっ!」
「ね?もうこんなになっていますよ」
 百合子の身体は熱くなり、藤田の手技に抗えなくなってくる。もう、こうなっては藤田のなすがままだった。

 遅い朝食が更に遅くなり、買い物など行けなくなったのは言うまでもない……。


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