2ntブログ
とにかく萌えを吐き出す為に作ったので 何も萌えが無い時は失踪するかもしれません。18歳未満閲覧禁止。

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

愛憎の果てに2

今日、健康診断をやってきたコバミロです。
バリウムは嫌ですね。ホントに……。飲みにくいよ…。


『愛憎の果てに』はどうでしょうか?大丈夫ですか?
拍手やコメントをくださっている方もいらっしゃるので大丈夫かな?ドキドキ
それでは、昨日の続きです。
『続きから読む』からどうぞ~。








ようやく気分が落ち着いた頃、藤田がやってきた。
先程と同じように百合子の傍まで来ると、掛け布団を捲り、寝間着姿の百合子を横抱きに抱き上げると、無言で風呂場まで連れて行く。
 百合子は落ちないように藤田の太い首に両手をまわす。男臭い匂いがふっと鼻を掠めた。
 藤田が歩き出すと上下に揺れてふわふわと気持ちがいい。まるで水の上に揺蕩(たゆた)っているようで、少し目を閉じた。
 脱衣所に着くと、藤田は風呂上りに涼むために置いてある籐椅子に、百合子をそっと下ろし座らせ、百合子の顔を見ないようにしながら、着ているものを脱いでいく。下帯一つになった藤田は、百合子の寝間着を脱がそうと帯に手をかけるが、その手は微かに震えていた。
 一糸纏わぬ百合子の身体をなるべく見ないように抱き上げ、風呂場の中へと連れて行く。
 百合子を風呂椅子に座らせ、藤田はその後ろで湯桶を持ち、湯船の温度を確かめ、 白く肌理(きめ)の細かい瑞々しい肌に無数の赤い線が走った背中に、湯船から掬った湯をかける。強張った身体が解れていくのがわかった。
「藤田、湯船に浸かる前に、私の身体を洗ってちょうだい。」
「わ、私が……ですか……?」
 思ってもみなかった事を言われ、藤田は動揺を隠せない。
「もちろんよ。あぁ、それから、手ぬぐいを使わないで、お前の手で洗うのよ。」
「…………かしこまりました。」
藤田は震える声で了承し、唇を噛み締めた。
 姫様は私を罰しているのだ。全てを内密にして済まそうとしていた私を。だからこそ痛々しい痕を見せ、挑発し、どこまで耐えられるのかを見て嘲笑っておられるのだ……。
 石鹸を両手に付けると擦り合わせて泡立たせ、それを百合子の肌に這わせていく。首から肩、背中、腕から指先。
 鞭で叩かれた痕が痛々しくミミズ腫れになっていて、そこに触れると沁(し)みるのか百合子の身体がぴくりと動く。
「んっ……。」
「……痛みますか?……申し訳ございません。」
「いいのよ、気にしないで。」
 藤田は覚悟を決めるかのように、ふっと短く息を吐くと腋から腋の下、腹を洗い、乳房の手前で手が止まる。
「姫様……これ以上は、駄目です。いけません。」
 百合子の身体から離れようとする藤田の手を掴むと、左手を乳房に、右手を股へと百合子が導く。
「駄目よ、藤田。全てお前が洗うの。中に残っているものも全て掻き出して。」
「姫様……ですが……。」
 尚も言い募ろうとする藤田に、百合子は身体を捩じらせ、藤田の太い首に腕を巻きつけて耳元で囁く。
「これは命令なのよ。お前は、ただ主人の命に従っていればいいのよ。」
 耳朶を舐め、甘噛みし、柔らかな身体を藤田の筋肉質な身体に擦りつける。乳首が擦られ、ゾクゾクとした快感が腰から這い上がってきた。
 百合子の太腿には、下帯越しに硬いモノが当たっている。
 ちらりと藤田の顔を見ると、白い肌を真っ赤に染めて百合子を見つめていた。
 二人の視線が、熱を孕んだまま絡み合う。
「姫様は……酷い御方です……。そのように言われてしまったら……私は、抗えない……。」
 絞り出すように掠れた声を出すと、全てを諦めたかのように目を伏せた。
 どちらかともなく唇を貪ると、タガが外れたかのように、藤田の手が荒々しく百合子の乳房を揉みしだく。
 どんなに強く揉んでも、石鹸のせいでぬるぬると滑る。それがまた快感となり、さらに百合子を昂ぶらせていく。
「ん、んっ、……んむ……。」
 角度を変えて舌を絡ませながら、藤田の太腿に股を擦りつけて、腰を動かしている様は、淫乱な雌犬だった。
 藤田の片手が乳房から徐々に下へ降りてくる。百合子は少し腰を浮かし藤田の手が入るくらいの隙間をつくった。そこに手を差し込み充血しきっている蕾を弄ると、一際高い嬌声が風呂場に響く。
「あああぁぁっんっ」
 そこを緩急つけて擦ってやると、ぐちゅくちゃと卑猥な水音が漏れる。
「あ、あっ、ふじ、た……もう、んっぁ、お前が……欲しい……。」
「かしこまりました。」
 藤田は下帯を外し、恥ずかしそうに屹立した自身を取り出す。百合子は息を呑んだ。通常の男性のものより遥かに大きい男根が涎を垂らしながら天を仰いでいたからだ。
 百合子の下腹部が歓喜に疼く。こんなに大きい魔(ま)羅(ら)を入れたらどんなに気持ち良いかと。はち切れんばかりに怒張したものに手を添え導き、入り口をぎちぎちと目一杯広げながらゆっくりと入れていく。
「はぁぁぁっ……。」
 息を吐きながら入れていくと全て入っていないのに簡単に最奥に届いてしまう。子宮口を衝かれ快感の電流が走る。百合子は、藤田の首に腕をまわし、抱きつきながら腰を振った。
「ああぁっ、藤田、あっ、いいっ。」
「あぁっ、姫様、ひめ、さまっ……。」
 二人で情欲の熱に浮かされながらお互いを呼び合う。
 恥も外聞も無くした百合子は、快感だけが己を満たしてくれる唯一のものだと思った。この繋がりだけあれば、他に何もいらないのだと。

 一つの情事が終わり風呂から出たとき、藤田は百合子を部屋まで連れて行くと言ったが、百合子は大丈夫だと断った。
「姫様……。」
ねっとりと纏わりつくような視線だ。今にも縋り付いてきそうなほどの昏いものが藤田の眼の中にあった。
「なぁに?藤田」
何を今更と百合子は冷めた眼で凝視する。
「いえ……何でもございません。」
先に視線を逸らしたのは藤田だった。
(意気地なし……)
 藤田の態度に鼻白み、百合子は背を向けると、体についた水滴を軽く拭い、着替える。
「部屋で休んでいるから、お兄様が帰って来たら知らせてちょうだい。」
「畏まりました。」
 百合子は振り返りもせず告げると、一礼している藤田を残し脱衣所を去った。


 百合子は部屋に戻る途中、階段の傍で立っている真島に気づいた。真島は眉根を寄せて落ち着かないそぶりでウロウロしている。百合子に気づいたのか、どこか安堵したような顔をして傍に駆け寄ってきた。
「どうしたの?真島。」
「いえ、姫様が急に飛び出された後、遅くまで戻っていらっしゃらなかったみたいなので……その……心配で。」
 真島の言葉に百合子の心は温かくなると同時に、苦しくなった。
「大丈夫よ、真島。……ただ、お前は、もうこの家を出たほうがいいわ。」
 唐突な百合子の言葉に、真島は目を見開き凝視する。
「どうしてですか……俺、何かしましたか?」
「違うわ、そうじゃないの。……もう、この家は……。」
 その先は口にしたくなかった。口にしてしまえば、急に現実が百合子の上に圧し掛かってきそうで怖い。
「真島、お前だけは、ここから逃がしてあげたいのよ。色々と私に教えてくれたから……。」
 淡い恋心を抱いていた真島にだけは自分の堕ちる様を見せたくなかった。
「姫様……。でも、俺は此処しか居られる場所がないんです。」
「ごめんなさい……真島。」
 捨てられた犬のような眼差しに耐えられず、百合子は顔を伏せて真島の横を通り過ぎようとした。
 突然、腕を掴まれて驚き、振り返って真島を見つめる。
「姫様、姫様は全てを知りたいと俺に言いましたよね。知りたくありませんか?この家をここまで壊した者を。」
 真島の目つきが変わり、周りの空気が冷えた気がした。急な変化に百合子の頭がついていかない。
「どうしたの?急に……何を言ってるの?」
戸惑う百合子に真島は、なおも続ける。
「姫様は全て知りたいと仰っていたじゃないですか。」
 確かに言った気もするが、そんな事は、もうどうでも良かった。誰が犯人であろうと亡くなった両親は戻らないし、この家が終わるのも変わらない。
「もういいわ、真島。誰が犯人だろうと、これ以上何も変わらないわ。……お前は優しいのね。ありがとう。」
 その言葉に、百合子の腕を掴む真島の力が緩む。色々と教えてくれようとしたからお礼を言ったのに、何故か泣きそうな顔で真島が見ている。百合子には、その表情の意味が解らなかったが、何か見てはいけないものを見たような気がして視線を逸らす。
 百合子は真島の手を、そっと外すとくるりと背を向け自分の部屋へと向かう。小走りに去っていく百合子の姿を、ただじっと見つめる真島の眼には光るものがあった。





コメントの投稿

 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL

Copyright © 萌え吐き場. all rights reserved.