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とにかく萌えを吐き出す為に作ったので 何も萌えが無い時は失踪するかもしれません。18歳未満閲覧禁止。

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秘め事

久しぶりにSSの更新です。
待っていてくださった方がいたら、お待たせしてしまってすみませんでした。
まだ屋敷を出ていない二人のお話です。

よろしければ「続きを読む」からどうぞ。








 まだ残暑が厳しいある日のこと、百合子は一人で、身体にうっすらと汗をかきながら、埃っぽい空気に眉をしかめつつ蔵の中の整理をしていた。あの悲しかった事件は一応の決着がつき、藤田と家を出る日が近づいている。その前に蔵の中も少し整理したほうがいいだろうと藤田と話した結果だ。瑞人にも了承を得ている。
 もっとも、話をした時の反応は、いつもと同じく気だるげに「僕はかまわないよ。」と言っただけだったが……。
 まだ藤田は来ない。家の中をあれやこれやと整理しているのだろう。百合子は屈めていた腰を伸ばしながら一息ついた。
「ふう。いろいろ整理したと思っていたのに、まだこんなに葛篭(つづら)があるのね……。」
 まだ中身が確認できていない葛篭の多さに、少しうんざりしながら再び蓋を開けていく。
「これは何かしら?」
 着物が入っていると思った葛篭には紙の束が入っていた。何の気なしに捲って見ると、男女が着物を肌蹴させながら睦みあっている絵が描かれている。
「っ……これ、春画じゃない……どうしてこんなものが蔵の中に……?」
 咄嗟に捲っていた紙を元に戻し、きょろきょろと辺りを見回す。顔が火照るのを感じながら、もう一度目の端でちらりと紙の束を見る。色事に興味が無いわけではない。むしろ藤田と身体の関係を持った今では、色々なことを知りたいとさえ思っていた。
(もしかしたら、この紙の束に大事な書類が混ざっているかもしれないわ……)
 適当な理由を自分の中でつけながら、高鳴る胸に指を震わせ、もう一度そろりと紙を捲ってみる。女性を組み敷いている男性の絵だったが、鮮やかな色使いが目に入り、さほど卑猥な感じはしない。もう一枚捲ると女性が蛸に絡み付かれている絵だった。
「タコ?」
 あまりの突拍子の無さに、思わず呟いて首を傾げてしまう。
 思っていたほどの淫猥さはなく、拍子抜けしてしまった百合子は、次々に紙を捲って春画を見ていた。
 一通りざっと見た後、持っていた春画を葛篭に戻そうとした時だった。
「姫様。」
「きゃあっ。」
 突然後ろから呼ばれ、百合子は驚いた拍子に、手に持っていた春画をバサバサと落とす。急いで拾い集めようとしたが、時既に遅く、数枚を藤田に拾われてしまった。
「あ、あの……藤田、これは違うの、見ていたわけじゃなくて、その……葛篭の中身を確認していただけなの。」
 立ち上がって藤田の方に身体を向けると、恥ずかしさのあまり、しどろもどろになりながら百合子は思い付く言い訳を口にした。
「姫様ともあろう方が春画などを見ていたとは……。」
「なっ、ち、違うわ、見てなんて……。」
 溜息混じりに言う藤田に、百合子は顔を真っ赤に紅潮させて訴えかけるが、藤田の眼を見た途端、言葉に詰まる。
 その眼差しは百合子の心を見透かしているかのように笑みを含んでいた。
「本当に見ていませんか?」
 藤田は、きっと分かって訊いているのだろう。百合子の反応を楽しんでいるのだ。
「藤田のいじわる……。」
 百合子は軽く睨むと、藤田の首に腕をまわし、無理矢理抱きついて、ぶつける様な口付けをした。
「ん、ん、む……。」
 突然の口付けに目を丸くしてされるがままになっていた藤田は、我に返ると百合子を引き剥がした。
「何をなさるんです!?」
「藤田が意地悪をするから仕返ししたのよ。」
 藤田を驚かせたことに満足したのか、してやったりという表情で藤田を見つめる。
「私を驚かせるなんて、本当に困った姫様ですね。」
 そう言うや否や百合子を軽々と抱き上げると、階段の方へと連れて行く。蔵の入り口からは葛篭で隠れているせいで、直ぐには見られないような位置だ。
「ちょ、ちょっと何するのよ。」
「私を煽ったのは姫様ですよ。責任を取っていただかなくては。」
 一番下の段に腰を下ろして膝の上に百合子を座らせると、後ろから胸元の合わせに手を入れて乳房をまさぐりだした。乳房の上で尖っている蕾を指で弾けば、短い嬌声と共にびくりと百合子の身体が跳ねる。
「や、ちょ、藤田、っだめ……。」
 左手で百合子の長い髪を横に除けると、現れた白いうなじに唇を這わせた。仄かに甘い香りが立ち昇り、藤田を益々昂ぶらせていく。
「ふじ、た……ん、お兄様が、来たら……。」
「殿様は、まだお休みになられていますよ。」
 乳房を揉みしだきながら、もう一方の手が、着物の裾を割って恥部へと伸びてくる。人よりも少し大きめな蕾をいじると、両足に入っていた力はだらしなく解かれ、まるで花が開くかのように少しずつ下肢が開いていく。
 蜜壷の入り口に指を這わすと、しっとりと濡れており、中指を差し入れると貪欲に絡み付いてきた。ゆっくりと中を掻き回し、抜き差しを繰り返すと愛液が溢れ出てくる。ぬらぬらと光るそれを蕾に擦りつけ、上下に擦るとぐちゃぐちゃと卑猥な水音が蔵の中に響く。
「あ、んっ、はぁん、藤田……もう……。」
 百合子は首を捻り、羞恥に赤く染まった顔を藤田に向け、求めた。
「姫様……。」
 藤田は、百合子の頬に軽く口付け、自分の隣へ座らせると、おもむろに立ち上がり、埃だらけの床の上に背広の上着を広げて敷いた。急に何をしだしたのか分からず百合子が戸惑っていると、藤田が百合子を横抱きに抱え上げてそっと上着の上に下ろした。
 藤田はズボンから自身を取り出し、百合子の着物の裾を割って膝裏に腕を差し込むと、大きく股を広げ男根を入り口にあてがう。
「藤田。」
 目の前にある藤田の顔を両手で優しく撫でると、ざらりと伸びかけの髭の感触が掌に伝わる。
「姫様。」
 ぐぐっと入り口が押し広げられ、大きな硬い塊が入ってくるのを感じた。百合子の中を満たし、なおも貫こうと奥まで差し込むせいで、口から出てしまうかのような錯覚を覚える。
「んぁ、はぁっ、んっ。」
「はっ、あぁっ、く……ひめ、さま。」
 男根を全て納め、円を描くように腰を動かすと、中で湾曲したものが膣壁を押し上げ鋭い快感を百合子に与える。足はガクガクと震え、波に飲み込まれるような感覚が百合子を襲う。
「はぁぅん、や、あ、怖い、なに、これ、あ、あ。」
 百合子の変化を感じ取った藤田が優しく抱きしめると、怖い夢を見た幼子のように藤田の体にしがみつく。
「や、藤田……あ、あああぁっ。」
 身体を弓なりに反らすと2、3度痙攣し、弛緩した。
荒い息を吐き、ぐったりと横たわる百合子を愛おしそうに抱きしめると、止めていた腰の動きを再開し始める。
手放していた意識を快感が無理矢理引き戻すために、百合子の頭が追いついていかない。
「あっ、は、んっぁ、ふぁ、ん、ん。」
「あぁっ、姫様、ひめ、さま……はっ、あぁっ、くっ。」
 藤田も限界が近いのか、動きが徐々に急いたものに変わっていく。ガクガクと揺すぶられ、ただ快感を与え続けられて百合子は気が狂いそうになる。
「ああっ、ふじ……た……。あ、あ、また、や……。」
「はぁっ、姫様、姫様、あ、あああっ、くっ、あ、ああああっ。」
 百合子をきつく抱きしめながら子宮口に何度もぶつけ、子種を撒き散らす。
 自分の中でドクドクと脈打ち熱い精を放つ藤田を感じながら、百合子は意識を手放した。
 


「姫様、姫様。」
「ん……なに……?」
 気持ちよくまどろんでいるところを、軽く揺り動かされて目を開ける。
「蔵の整理は終わってしまいましたよ。」
 藤田の呆れた声に意識が一気に覚醒した。
「えっ?」
 驚いて身体を起こすと乱れたはずの着物はきちんと整っており、先程のことは夢ではないかと思うほどだったが、ぬるりと股を伝い落ちていく精液が夢ではなかったことを物語っている。
「う……。」
 百合子は不快な感覚に眉をひそめた。このまま立ち上がると足を伝って流れ出てしまうかもしれない。そう考え立ち上がれずにいると、そんな百合子を怪訝に思ったのか藤田が口を開く。
「姫様、どうかしましたか?」
「立てないの。」
「は?」
「お前のせいで立てないの。」
 立てない理由を恥ずかしくて言えない百合子は、藤田のせいだと言うことで察してほしかった。
「あ、あぁ……すみません、少し激しかったですか?」
 藤田は恥ずかしそうに頬を染めながら、百合子を横抱きに抱え上げる。
「では、このままお部屋までお連れいたしますね。」そう嬉しそうに言って蔵を後にした。



「なんでニヤニヤしてるのよ。」
 屋敷に戻るまでの間ずっと頬が緩んでいる事をいぶかり、藤田に理由を訊く。
「姫様、せめてニコニコと仰ってください。」
「どっちでもいいわ。なんでそんなに楽しそうなのよ。」
「……秘密です。」
 長年勤めてきた屋敷を離れるのは心苦しかったが、本来なら決して結ばれるはずのない最愛の人との二人きりの生活が、もう少しで始まる。そう思うと自然と頬が緩んでしまう藤田だった。



追記
なんか藤田が変わってしまったような気が……大丈夫かな?


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