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とにかく萌えを吐き出す為に作ったので 何も萌えが無い時は失踪するかもしれません。18歳未満閲覧禁止。

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愛のかたち 8
昨日の更新は無理だった…悔しい…グギギ
もう少しだけ、この話にお付き合いください。

よろしければ、続きからどうぞ









部屋に入ると、百合子の姿を確認した藤田が嬉しそうに近寄る。
中には既に布団が敷いてあり、いかに百合子の身体を欲しているのかがよく分かった。
「今日は来ていただけないかと思っていました……。」
安堵の声を出しながら、百合子の身体を抱きしめようと藤田が手を伸ばしたとき、百合子がそれを制し口火を切る。
「今日は私の身体に触っては駄目よ。」
百合子は袂から何やら縄を一纏めにしたような物を取り出した。
「そんな……。」
「お前は私が一人でするところを見ているのよ。」
着物を脱ぎ、襦袢の腰紐を解く。襟が左右にだらりと開き、隙間から百合子の白い肌が見える。
藤田によく見えるように布団の上に座り、両足を広げ手に持っていた物で陰唇をゆっくりと擦り上げると、人よりも少し大きめな百合子の蕾が一緒に擦られ、下腹部に痺れるような快感が走った。
「あぁっん…。」
藤田を見やると股間を膨らませ、荒く息を吐き、眼を潤ませて百合子の痴戯を凝視している。
「藤田も服を脱いで…。自分で慰めては駄目よ、脱ぐだけ…。」
百合子に言われるまま、ズボンと下帯を脱ぎ、シャツをはだけさせ座った。
大きな男根が隆々と反り返り、先端から蜜を溢れさせ、ひくひくと切なそうに揺れている。その姿に百合子の下半身は益々疼いていく。
予め柔らかくしておいたソレを少しずつ膣に入れていく。
「はぁぁんっ」
異物が入っていくたびにゴツゴツとした結び目が肉襞を擦り、快感を与えるせいで熱い吐息が漏れる。
百合子は腰を前に出し、結合部分を見せ付けながら、ぐちょぐちょと粘ついた音をさせ、出し入れを繰り返す。
藤田の眼は、怒りなのか、憎しみなのか、嫉妬なのか、それとも全てを綯い交ぜにした感情なのか、絡みつくような視線を百合子にぶつけていた。
藤田が暗く澱んだ眼で自分を見ているのだと思うと、百合子の身体は喜びに震え、出し入れする手を早めた。
百合子の言いつけを忠実に守り、一切触れずに耐えているが限界が近づき、気が狂いそうになる。気づくと藤田の目から涙が溢れていた。
異物を引き抜いた百合子はふらふらと歩み寄り、座っている藤田に跨る。
藤田は突然のことに驚きながら百合子の身体に触れないよう、咄嗟に両手を後ろに付き上半身を支えた。
百合子は腰を下ろして男根を咥え込んでいく。
入り口を目一杯広げながら、ずぶずぶと入り込んでくる男根を感じる。
「あぁ…お前が一番気持ちいいっ…。」
「あっ、ああぁっ、姫様…。」
恍惚とした表情で百合子が腰を振ると、限界まで我慢させられていた藤田は、これ以上耐えることができなかった。
「あぁっ、駄目です…出て…しまいます…っ」
「いいわ…出して藤田。…私の中に…出して…。」
「い…いけません…姫様…。私の…ような……者が…。」
「もう…いいのよ…藤田。」
一生懸命出すまいと耐えている藤田の首に腕を絡ませ、耳元で百合子が囁く。
そう、もう気にしなくてもいいのだ。子種をいくら植え付けられても自分の命は、子を育む前に尽きてしまうだろう。
百合子が自棄になっているわけではない。愛しい藤田の迸(ほとばし)りを全て受けたいと思ってはいたが、人妻という立場から受け入れることができなかっただけだ。
「私の中に…あぁっ、ちょうだい!」
肉壁が陰茎に絡みつき、搾り取るように締め上げる。
「あ、あぁっ、姫様っ。出てしまいます!…くっ…あっ、あぁぁっ。」
「ああっ、出してっ、中にちょうだい!あ、あ、あんっ」
腰をがむしゃらに動かし、二人一緒に上り詰めていく。
藤田の体がぶるりと震えると、中に熱いものが広がるのを感じた。
「あぁぁぁぁっ」
百合子の白い身体が仰け反り硬直した後、糸が切れた操り人形のように藤田の体に凭れかかった。
二人の荒い呼吸が混ざり合う。
百合子は汗に塗れ額に張り付いている藤田の髪を掻き揚げ、汗を拭ってやる。紫色の潤んだ瞳と視線がぶつかった。

―― もういいのよ藤田。
先ほどの百合子の言葉が、藤田の中に重く圧し掛かっていた。その言葉は覚悟を物語っていたからだ。自分の命は永くない。だから遠慮することなどない、と。
哀しい覚悟だった。
藤田は、やり場のない思いに胸が張り裂けそうになる。切なくて、愛しくて、自分の中の感情の嵐に、どうしていいのか分からなかった。
「姫様に触れてもいいですか?」
哀願する藤田に、百合子は頷いた。
藤田は後ろで身体を支えていた手を百合子の身体にまわし優しく抱きしめ、首筋に顔を埋める。藤田の筋肉質で大きな肩は小刻みに震えた。
(私が代わってさし上げたい…)
やりきれない思いで腕に力を込め、百合子を強く抱きしめた。
強い束縛に心を満たされながら、百合子は肩口で泣いている藤田の頭を優しく撫で、口を開く。
「藤田、私は幸せよ。お前と結婚することは出来なかったけれど、こうして何度も身体を重ねることができるわ。」
「姫様…。」
「そりゃあ死ぬ事が怖くないと言えば嘘になるわ。でも、私が死ぬまでお前が傍に居てくれるでしょう?」
「…ありがとう…ございます…。」
涙で声を詰まらせながら言う藤田に、百合子は小さく笑った。
「ふふ…何故お前が礼を言うの?私が礼を言う方でしょうに。」
「私は姫様のお傍にお仕えすることだけが喜びなのです。それを許していただけるのですから…。」
「嬉しいわ、藤田。」
百合子は藤田の首にまわしている腕に力を込めた。どうしようもなく愛しい藤田に、なにかしてやりたい思った。
あれだけ乳に執着していた藤田が病院に行った後から、あまり乳房に触れなくなったことをふと思い出す。多分、病を慮(おもんばか)って余り触れなくなったのだろう。
「藤田…。」
「はい。」
藤田は肩口から離れ、百合子の目を見つめる。
百合子は藤田の首から腕を外し、自分の乳房を下から掬い上げるように持ち上げ、藤田に見せ付けた。
「触ってもいいのよ?」
「…ですが…。」
困惑している様子の藤田だったが、百合子の中に納まっている男根が少しずつ硬くなっていくのを百合子は感じていた。
「今は気を使わなくていいのよ。本当は欲しいんでしょう?」
乳房を揉み、乳首を捻ると先端から白く丸い乳が浮かんでくる。
百合子の中の陰茎が更に強度を増し、下腹部を圧迫させ子宮を疼かせた。
藤田の眼は情欲の色を濃くしていたが、ぎりぎりのところで思いとどまっている様で手を出してはこない。
焦れた百合子は藤田の耳元で囁いた。
「私の乳はお前のものよ。」と。
「姫様!」
百合子の言葉に藤田は歓喜の涙を流しながら、優しく押し倒し乳首に吸い付いた。

昼は藤田と、夜は斯波とまぐわう。そんな生活が続き、一月ほど経った時だった。徐々に身体が痩せていくのに気づいた。
食事も普通に摂っているはずなのに、細くなっている。
どうやら病が進行を早めたようだった。
無理も無い。毎日二人の男と代わる代わる肌を合わせていれば、体力も無くなっていくのは自明の理だ。それでも百合子は藤田との情事を重ねていった。
「少し痩せたんじゃないか?」
そう心配する夫に「そうかしら?」と嘯(うそぶ)く。しかし、誤魔化せたのも少しの間だけだった。
斯波の帰宅に出迎えようと玄関に行く途中、百合子は倒れた。床の冷たい感触が頬に当たり、自分が倒れたことを理解する。
ぼんやりとした意識の中、駆け寄ってくる藤田と斯波の姿を認め意識を失った。

目覚めたとき、世界が白かった。
頭を動かすと、斯波の泣きそうな顔が目に入った。その後ろには藤田が静かに立っている。
「気が付いたか!」
「ここは…?」
「病院だ。」
病院…。ということは自分の病のことは斯波に知られてしまっただろう。
「知ってしまったの?」
その言葉で百合子が自分の体のことを知っていたことに斯波が気づく。
「何故、俺に言わなかった…。なぜ隠していた!」
奥歯を噛み締め、怒りを抑えながら問う斯波に、百合子は静かに答えた。
「あなたに心配をかけさせたくなかったから…。」
それは嘘だった。本当のことを言えば、嫉妬に駆られて藤田を殺しかねないと思った。
それだけは避けたい。子供のためにも斯波のためにも、もちろん藤田のためにも。
「俺が絶対に助けてやる!」
百合子の手を両手で力強く握り締めながら斯波が言った。
「無理だとお医者様に言われたんでしょう?」
百合子の言うとおりだった。
斯波がいくらでも金を積むと言っても、頭を床に擦り付けても、医者は、もう手遅れだと首を横に振るばかりで埒が明かなかった。
「他の病院で診てもらおう。もしかしたら助かるかもしれない。」
必死に助けようとする斯波に、百合子は申し訳なく思った。
「もういいのよ…人はいつか死ぬもの。最期は家で静かに逝きたいわ。」
斯波は唇を噛み締め、苦悶の表情を見せたが、百合子の願いに断腸の思いで「わかった」と了承した。
その声は、いつもの斯波からは想像できないほど小さく掠れていた。

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